取引先別管理で経営力アップ!その重要性と実践方法
2024/08/05
渋谷区恵比寿でスタートアップ、起業、会社設立支援を行っている税理士法人小原会計の公認会計士・税理士の小原です。
今回は、取引先別管理の重要性とその効果的な方法について解説します。
1.引先別管理で経営力アップ!その重要性と実践方法
取引先別管理を行うことで、債権・債務の取引先別残高をしっかりと把握し、経営上の課題や改善点を迅速に見つけることができます。特に、売掛金、買掛金、売上高、売上原価、経費科目などの主要勘定科目について取引先別管理を実施することは重要です。
2.インボイス制度の導入がもたらす変化
インボイス制度の導入に伴い、正確な会計処理には自計化システムの導入と取引先及びインボイス番号の管理が不可欠となりました。この制度の導入を契機に、整備した取引先情報を有効に活用し、経営の「解像度」を向上させましょう。
自社の現状を「見える化」する5つのステップ
決算書や試算表を見て、「勘定科目の詳細をもっとリアルタイムで把握したい」と感じたことはありませんか? インボイス制度を機に定着した取引先別管理を、会計処理だけでなく経営分析にも活かしてみましょう。ここでは、その具体的な5ステップを紹介します。
①売掛金・買掛金の取引先別管理
売掛金・未収金などの債権や、買掛金・未払金などの債務について、取引先別管理を導入しましょう。自計化システムを使用すれば、個別台帳や集計表の残高管理が不要になります。入金や支払のタイミングもタイムリーに管理できるため、業務の効率化にもつながります。
②売上高の取引先別管理
売上高を取引先別に管理することで、どの取引先がどれほどの売上をもたらしているのかを把握できます。「本当に重視すべき取引先(得意先)」を確認することで、売上減少の原因を探り、対策を講じることができます。また、取引先の偏りがないかも確認し、経営リスクを軽減するために複数の取引先を確保することが重要です。
③売上原価の取引先別管理
売上原価や製造原価についても取引先別管理を導入しましょう。商品仕入高、材料仕入高、外注加工費などの支出科目を取引先別にリアルタイムで確認できます。仕入価格の上昇傾向を把握し、適正な発注量を確認することで、仕入先の偏りを防ぎます。複数の仕入先を確保して、供給リスクを回避しましょう。
④経費科目の取引先別管理
経費科目の中でも、常に支出内容を確認したい項目について取引先別管理を導入しましょう。例えば、発送配達費は製品・商品の価格設定に影響するため、どの発送業者にいくら支払っているのかを把握することが重要です。広告宣伝費や接待交際費についても取引先別に管理し、支出の有効性を検討しましょう。
⑤貸借対照表科目の取引先別管理
売掛金や買掛金以外の貸借対照表の主要勘定科目についても、取引先別管理や口座別管理を導入しましょう。これにより、会社の資産や負債の内容をリアルタイムで把握でき、経営の透明性が向上します。
3.経営の「解像度」を高める
主要勘定科目の取引先別管理を通じて、自社の取引状況や債権・債務の取引先別残高を詳細に把握することで、経営課題や売上・利益アップのヒントを迅速に見つけられるようになります。自計化システムを活用して、経営の「解像度」を高める取り組みを始めましょう。
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税理士法人小原会計/小原崇史公認会計士事務所
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