スタートアップ必見!迷いがちな「必要経費」と「家事関連費」の境界線を恵比寿の税理士が徹底解説
2026/03/23
渋谷区恵比寿でスタートアップ、起業、会社設立支援を行っている税理士法人小原会計の公認会計士・税理士の小原です。
個人事業主やフリーランス、スタートアップの経営者の方から、「自宅の家賃や光熱費、プライベートと混ざりがちな支出はどこまで経費にしていいの?」というご相談をよくいただきます。
税務調査でも厳しくチェックされる「必要経費」と個人の生活費である「家事関連費」の線引き。
今回は、これらを正しく分けるための税務上の「5つの判断基準」について徹底解説します。
1.大前提:家事関連費は「原則NG、例外として経費OK」
個人は事業(生産活動)とプライベート(消費活動)の両方を行っているため、支出の中に業務にかかわる費用と生活費(家事費・家事関連費)が混在しがちです。
税務上の大原則として、家事費や家事関連費は必要経費に算入できないことになっています。しかし、例外として「事業所得等を生ずべき業務の遂行上必要であり、かつ、その必要である部分を明らかに区分することができる」場合には、その区分された部分に限り必要経費に算入することが認められています。
2.経費にできるか?「5つの判断基準」
ある支出が必要経費として認められるかどうかは、以下の5つのステップ(基準)で判断されます。
①業務関連性(事業のために使ったか?)
最初のフィルターは、その支出が個人の趣味や精神的満足のためではなく、事業(価値の創出)のために使われたものかという点です。
「もしこの事業をやっていなかったら、このお金を使ったか?」と問いかけて「使わなかった」と言えるかがポイントになります。
②業務必要性(本当に業務に必要だったか?)
次に、その支出が業務を行う上で本当に必要であったかが問われます。単なる私的な支出ではなく、業務の目的達成や事業の維持・発展に機能的に寄与していることが求められます。
③明確区分性(客観的に分けられるか?)
家賃や光熱費のように業務と家事が混在する「家事関連費」を経費にするための重要な要件です。主観ではなく、面積比、時間比、使用日数など、計測可能な客観的で合理的な数値基準に基づいて、業務に必要な部分だけをきれいに切り分ける(按分する)必要があります。
④客観性(第三者に証明できるか?)
ここまで挙げた要件を、納税者の主観ではなく、第三者が見てもわかるように外形的に証明できるかという共通の要件です。「領収書がある」だけでは不十分であり、何のためにどう使ったのかを示す業務日誌、スケジュール帳、写真、システムログなどの「記録」を残しておくことが非常に重要です。
⑤社会通念(世間の常識から見て妥当か?)
最終的な決め手となるのが、「社会通念(世間の常識)」です。支出額が同業他社と比べて高すぎないか、業界の慣行から見て妥当か、私的な色彩が強すぎないかなど、総合的に評価されます。他の要件を満たしているように見えても、常識から外れた過大な支出などは否認されるリスクがあります。
まとめ
「必要経費」と「家事関連費」を正しく分けるためには、領収書を保存するだけでなく、業務への関連性や必要性を客観的な記録として残し、合理的な基準で按分することが不可欠です。
経費の判断に迷われた際や、確定申告・決算でお困りのスタートアップや個人事業主の方は、ぜひ渋谷区恵比寿の税理士法人小原会計までお気軽にご相談ください!
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税理士法人小原会計/小原崇史公認会計士事務所
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