【恵比寿・渋谷の税理士が解説】令和7年年末調整は「年収の壁」に注意!所得還付を最大化するチェックポイント
2025/11/05
渋谷区恵比寿でスタートアップ、起業、会社設立支援を行っている税理士法人小原会計の公認会計士・税理士の小原です。
今年の年末調整は「年収の壁」の見直しに注意! 従業員本人・配偶者・扶養親族の確認ポイント
今年の年末調整は、「年収の壁」の見直しにより、所得税の還付を受ける人が増えるとされています。そのため、従業員本人はもちろんのこと、その配偶者や扶養親族の年収・年齢など、例年よりも確認すべき点が増えています。「去年と同じ」という認識では、年末調整を正しく行うことができません。今回は、今年の年末調整で特に注意すべきポイントを最終確認していきましょう。
この記事のポイントは以下の通り!
・令和7年分の年末調整は、「年収の壁」の見直しの影響で、従業員本人、配偶者、扶養親族の年収・年齢など、確認すべき点が増えている。「去年と同じ」は通用しない。
・「基礎控除申告書」では、給与所得控除の最低保障額が「55万円から65万円」に引き上げられていることに留意し、合計所得金額をチェックする必要がある。
・「配偶者控除等申告書」では、「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」欄について、給与所得控除の最低保障額が65万円になったことで、配偶者の合計所得金額が昨年と異なる可能性があるため、正しく計算されているかをチェックする。
・令和7年度税制改正により「特定親族特別控除」が新設される。「特定親族特別控除申告書」では、「特定親族特別控除の額」欄の金額が、「控除額の計算」欄に沿った正しい数字であるかをチェックする。
1.まず確認!「年収」と「給与所得」の違いとは?
年末調整の各種申告書の入力方法を従業員に説明する際、混同しやすい「年収(年間給与収入)」と「給与所得」の違いを正しく伝えることが重要です。ここで、その違いを確認しておきましょう。
・年収(年間給与収入) :1月1日から12月31日までの1年間に、会社から支払われる総支給額のことです。税金や社会保険料等が引かれる前の金額を指します。
・給与所得 :年収(年間給与収入)から、給与所得者の「必要経費」とされる「給与所得控除」を差し引いたものが給与所得です。その年の収入が給与所得のみの場合、給与所得は合計所得金額となります。 給与所得から、基礎控除や配偶者控除といった所得控除を差し引いたものが「課税所得」です。この課税所得に税率を掛けて、所得税額が算出されます。ここからさらに「税額控除」が適用される場合もあります。
2.年末調整事務では従業員の配偶者と大学生世代の子等の年収を確認!
実務では、まず従業員から年末調整に必要な各申告書の提出を受け、その内容を確認します。このうち、「年収の壁」の見直しとも関連する「基礎控除申告書」「配偶者控除等申告書」「特定親族特別控除申告書」について、実際の申告書様式に沿ってチェックポイントを見ていきましょう。
①基礎控除申告書(従業員本人)
「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」欄に記載された金額を確認します。給与所得控除の最低保障額が「55万円から65万円」に引き上げられているため、その点に留意して合計所得金額をチェックしましょう。 次に、合計所得金額に応じた「基礎控除の額」欄をチェックします。「控除額の計算」の表は昨年と異なるので注意が必要です。
②配偶者控除等申告書(従業員の配偶者)
まず「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」欄の金額について、正しく計算されているかをチェックします。配偶者の年収が昨年と変わらなくても、給与所得控除の最低保障額が65万円になったことで、配偶者の合計所得金額は異なる可能性がありますので、注意が必要です。 次に、「配偶者控除の額」または「配偶者特別控除の額」欄の金額について、基礎控除申告書の「区分Ⅰ」欄と配偶者控除等申告書の「区分Ⅱ」欄に沿った、正しい数字になっているかをチェックします。
③特定親族特別控除申告書(従業員の大学生年代の子等)
令和7年度税制改正により「特定扶養控除」を受けるための生計を一にする大学生年代(19歳以上23歳未満)の子等の年収要件が「103万円以下から123万円以下(合計所得金額が58万円以下)」に引き上げられました。加えて、「特定親族特別控除」が新設され、大学生年代の子等の合計所得金額が58万円超123万円以下(年収123万円超188万円以下)であっても控除対象となります。 「特定親族特別控除の額」欄の金額が、「控除額の計算」欄に沿った正しい数字であるかをチェックします。従業員の子等の年収・年齢も、正確に把握しておくことが求められます。
このほか、「扶養控除等(異動)申告書」についても「年収の壁」の影響があります。ご不明な点は渋谷区恵比寿の税理士法人小原会計までお問い合わせください。
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